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めまい・耳なり・頭痛/胃痛・胃腸の不調/尿・むくみ/不妊症/皮膚病/その他ご相談の多い症状(疲れなど)

めまい・ふらつき・頭痛の症例

28歳女性

偏頭痛でご相談。痛み方は片側だけでズキズキと脈を打つように痛み、張れている様な感じがする。頭痛が起こるのは生理前の事が多く、イライラし易くなる。又、生理痛もあり下腹部が張って痛むことが多く、胸やわき腹の張っている気がする。このサイクルを毎月繰り返している様で嫌になると話されます。

処方後・・・・

体のエネルギーである気(き)は全身を循環しています。この流れが滞ると気滞(きたい)という状態になり、不快な症状が現れます。ちょうど風船が膨らんだ様に張った痛みが特徴で生理痛や頭痛を起します。胃腸に気滞が起こると、胃やわき腹お腹が張って苦しくなります。気は精神活動も司る為に、イライラ怒りっぽくなったり、精神疲労でより症状が悪化します。
この方には、逍遥散(しょうようさん)と血府逐?丸(けっぷちくおがん)を服用して頂きました。
服用後徐々に頭痛が軽くなってきている様で四カ月たった頃からは生理痛もずいぶん軽くなったと話されます。

36歳女性

慢性的に起こる頭痛を改善したいとご相談。元々疲れ易く、忙しい日が続くとどっと疲れが押し寄せてくる感じがする。頭痛は、夕方から夜にかけて起こることが多く、酷くはないがシクシク痛む感じで、頭痛が起こると、忙しくても横になって休憩をとらないと更に酷くなる。頭痛が起こると家族と話すのもおっくうになると話されます。

処方後・・・・

頭痛のタイプに気虚(ききょ)頭痛があります。このタイプでは体のエネルギーの源である気が減少する為に頭痛が起こります。普段から疲れやすかったり、無理が出来ない。風邪をひき易い、食が細く食事があまりおいしく感じられないといった事も気虚タイプの方にはよく起こります。
この方には顔がむくみ易く軟便の症状もあった為、香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう)を服用して頂きました。
2週間後の確認では、朝の寝起きがすごく楽で体がずいぶん軽くなったような気がするとお話になられます。

29歳女性

2年前、仕事を始めだした頃から生理不順と頭痛に悩まされるようになった。生理は遅れがちで量も少なく、生理が終わるころきまって頭痛が起こりだし、生理中は夢も多く熟睡感が無い。又、仕事が忙しく疲労が重なっても頭痛が起こる。ジワジワとした痛み方で鈍痛が続き、頭もふらつく。顔色もくすんだ様で自分でも気になると話されます。

処方後・・・・

体の栄養分である血(けつ)が不足する血虚(けっきょ)タイプでも、気虚の様に疲労によって頭痛は悪化しますが、動悸や立ちくらみ・不眠等も起すことが多いです。女性の方では生理が遅れがちで量も少なく、整理が終わるころどっと疲れて頭痛を起す方も多いです。
この方には、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)と当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)を同時に服用して頂きました。服用後三カ月過ぎたころから、生理周期も安定しだし、頭痛を起さなくなっていると話されます。

34歳女性

疲労感と立ちくらみが酷いとご相談。午前中は特に体調が優れないことが多く、洗濯物を干す時等は途中で休憩をいれないととても辛い。食欲も低下気味で、たまに動悸も起こる。サプリ等も試してみたが効果がないと話されます。

処方後・・・・

立ちくらみは、脳内の酸素や血液不足で起こります。漢方では、体のエネルギー不足である気虚(ききょ)の状態に当てはまります。気虚の状態になると疲労感や食事からの栄養の吸収阻害が起こります。又、上部にうまく血を運ぶことができない為に、立ちくらみを起します。
この方には気血を補う八珍湯(はっちんとう)を服用して頂きました。
2週間後の確認では、疲れるとたまに立ちくらみは起すがずいぶん元気になってきている様だと話されます。

44歳女性

ホットフラッシュの様な更年期の症状もあるが、目まいが特に酷くなってきたとご相談。フワフワと船に乗っている様な感じで気分が悪い。よく症状をお聞きしてみると、常に体が重ダルク雨の日や湿度の高い日には、目まいが起こり易く頭に何か被っている様な頭痛も起しておられました。

処方後・・・・

漢方では、めまいの原因の一つに水滞(すいたい)があります。水滞は体の構成成分である体液の乱れで体に余分な水分を溜め込んでいる状態です。その為、浮腫みやダルサ冷え等も起こり易くなります。又、水滞の特徴の一つに雨の日や湿度の高い日に悪化し易いというのもあります。
この方には、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)と苓桂朮甘湯(りょうけいじつかんとう)を服用して頂きました。
服用後は、体が軽くなった様で目まいを起しにくくなっていると嬉しそうにお話になります。

46歳女性

疲れが溜まってくるとフッと力が抜ける感じでふらつきが起こる。疲れ易く血圧も低い。体力をつける為に沢山食べたいのに、少し食べるとお腹が重く張った様な感じになり、あまり食欲も湧かない。他の人と同じ仕事量をこなすのが自分にとっては凄く負担になると話されます。

処方後・・・・

漢方では、目まいやふらつきの原因の中に気虚(ききょ)があります。これは、体のエネルギーの源である気そのものが不足したタイプです。気虚になると、疲れを感じ易く、動悸や息切れ、気力の低下なども起し易くなります。又、疲労が回復するまで時間がかかってしまいます。
元々胃腸が弱い人も気虚の場合が多く、この方も軟便の症状も出ていた為に、参苓白朮散(じんれいびゃくじつさん)を服用して頂きました。
服用後はお腹の張りが徐々に取れ食事がおいしく感じ、ふらつきの起こる回数も減っていると話されます。

ストレス・胃腸の不調の症例

28歳女性

精神的な疲労が続くと直ぐ胃腸を壊すとご相談。食が細く体力が無い。疲れやストレスが続くと、お腹が張って苦しく、下痢をする。お腹の調子が悪い時にはそれが気になり更にストレスになる。又、気分が沈みがちになる事が多く、小さな事でも凄く気になる。と話されます。

処方後・・・・

肝(かん)は、私たちにストレスがかかった時にうまく吸収緩和し、気を全身にスムーズに巡らす働きを担当しています。しかし、肝がバランスを崩すとストレスに対する抵抗力が低下し、チョットした事が気になり、やる気が湧かなくなってきます。又、バランスが崩れ気の低下や停滞が起こると、下痢やお腹の張りといった症状が起こります。
この方には、肝の気をスムーズに巡らす柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)を服用して頂きました。
一ヶ月後の確認ではストレスがある状況は変わっていないが、お腹を気にせず過ごせていると嬉しそうにお話になります。

34歳女性

動悸や不安感が続くとご相談。検査では異常が無いのに胸苦しくなったり、動悸がする。仕事の内容が変わってから顕著に酷くなっている気がする。クヨクヨ考える事が多く、夢もよく見る様になり寝付きも悪いと話されます。

処方後・・・・

気や血が不足し易いタイプの方は、体力や気力が湧きにくく、そこに疲労が重なると少ない気血を更に消耗します。漢方では心(しん)の働きは精神活動も担当している為、心に流れる血が不足すると動悸や不安感も起し易くなります。
この方には、帰脾湯(きひとう)を服用して頂きました。
服用後は徐々に不安感が和らぎ、動悸を起さなくなっているとお話になられます。

34歳女性

転勤のため、環境が変わった頃から不安感とイライラが交互に出る様になった。小さな事だと解っているのに必要以上に反応してしまう。最近は、食欲も落ち生理周期遅れがちで出血量も以前より少なくなった様だし、生理中は体の倦怠感を強く感じると話されます。

処方後・・・・

元々胃腸の吸収能力の弱い脾虚(ひきょ)のタイプの方は体のエネルギーの源である気(き)や血(けつ)を作り出すことが出来ず、疲労感や経血量の減少が起こりやすくなります。又、精神活動をコントロールする働きのある心(しん)の気血が減少すると、不安感やイライラ等を起してしまいます。
この方には心と脾を元気にして頂くために、帰脾湯(きひとう)を服用して頂きました。
服用後は不安感が取れ気分もゆったりしてきているようだと笑顔で話されます。

26歳女性

動悸がし、体が凄く弱っている様だと心配そうにご相談にみえられました。元々、体力があるほうではなかったが、産後は特に疲れ易くなり、その頃から不安感や動悸が起こる様になった。忙しい時や仕事の打ち合わせの前等には、必ず動悸と不安感が強くなり、よく集中できない。又、いやな夢を見ることが多く眠りも浅い。朝もスッキリした熟睡感がなく体が重たく感じる。

処方後・・・・

心(しん)は血を運ぶ働きがある為、心が弱ると動悸が起こります。又、心は精神活動をコントロールさせ気分を安定させる働きがある為、不安感・不眠・夢が多い等の症状も同時に起こり易くなります。
この方には、養心湯(ようしんとう)を服用して頂きました。
一ヶ月後の確認では不安感が和らぎ動悸を起すことが無くなっていると嬉しそうにお話になります。

48歳女性

更年期に入ったぐらいから、冷や汗や動悸息切れと共に不安感を感じ体調が優れなくなった。トイレに行く回数も増え手足が冷たくあまり積極的に行動しようという意欲が湧かない。ニュース等で事件の報道があると、自分の事ではないのに異常に不安や恐怖感を感じると話されます。

処方後・・・・

漢方では、感情を五臓六腑に当てはめて考えます。心(しん)の機能が低下すると不安を感じ、腎(じん)の機能が低下すると恐れてビクビクする様になります。
この方には、心と腎を温めてバランスを回復する桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうっこつぼれいとう)を服用して頂きました。
服用後はなんとなく手足も温かくなった様で不安感や動悸を感じることが減ってきていると話されます。

48歳女性

お腹から胃の辺りまで張っている様な痛みがありツライとご相談。痛みや張りは、緊張や心配事がある時にはより酷くなる。お腹が張ってくるとイライラし易く気分が安定しない。便秘がちで便意があってトイレに行ってもスッキリでず残便感が残る。服用していた下剤も今までの量では効かなくなっている様で不安だと話されます。

処方後・・・・

張った様な痛みや違和感は気の停滞である気滞(きたい)が発生したと考えます。体のエネルギーである気は、常に全身を循環していますが、ストレスや疲れ等によって流れが滞ると気滞が発生、張った様な違和感だけでなく、必要以上にイライラし易かったり、ノボセ等も起こり易くなります。
この方には、気の流れを良くする逍遥散(しょうようさん)を服用して頂きました。
服用後はお腹の張りが気にならず気分もイイと話されます。

34歳女性

慢性的に続く軟便でご相談。元々、胃腸が弱く体力がない。普段からとても疲れ易く、目まいや動悸を起すこともある。便は常に軟便で、冷たい物等を取ると下痢を起こす。胃の辺りには常に重たい感じがあり手足も冷え易い。吹き出物も出やすく、お腹の事が気になり、仕事にあまり集中できないとお話になります。

処方後・・・・

お通じの状態は脾(ひ)という臓器から考えます。脾の働きが弱ると、便を作る力が低下し、軟便になり、目まいや立ちくらみ冷え等も起します。
この方には参苓白朮散(じんれいびゃくじつさん)を服用して頂きました。
2週間後の確認では、便の状態が改善し元気が出てきたようだと嬉しそうにお話になります。

42歳女性

食欲はあるのに食事のあと30分くらいで胃がムカムカしだす。ムカムカは常にあるが空腹時のほうがまだまし。胃薬を服用するとその時は止まるが又繰り返す。症状が酷い時には吐く事もあるが、吐いた後は少しスッキリする。

処方後・・・・

体にとって余分な水分を漢方では湿痰(しつたん)と呼びます。湿痰が停滞すると水樽を抱えているのと同じで体が重たく感じたり脾の働きを邪魔する為にムカツキ感や吐き気等も起します。又、食後により症状が悪化するのも特徴です。この方には、湿を取り脾の働きを良くする平陳湯(へいちんとう)を服用して頂きました。
服用後は、ムカムカがずいぶん楽になり胃がスッキリしている感じがすると話されます。

生理痛・膀胱炎・むくみの症例

34歳女性

生理痛と冷え症でご相談。凄い冷え症で冬は人より2~3枚着るものが多く着ぶくれし、カイロが手放せない。手足の先が冷えて痛み、しもやけも出来易い。生理痛は酷く周期も遅れがち。お腹が絞られる様に痛み、酷い時には起き上がれない。痛むところはひんやりと冷たく温めたり横になっていると少しは楽。又、常に体は重たく感じる事が多く頭痛もよく起こすと話されます。

処方後・・・・

衝任虚寒証(しょうにんきょかんしょう)の生理痛です。このタイプの方は、体を温める力が弱くて冷え易く痛みを起します。又、体が冷えると血の流れが悪くなり生理も遅れがちで、しもやけなども出来易くなります。
この方には、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆうしょうきょうとう)と当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)を服用して頂きました。
服用後三カ月過ぎたころからは生理周期も安定しだし、随分生理痛が楽だと話されます。

30歳女性

年に5~6回は風邪をひき、一度ひくとなかなか治らず長引く。今年も夏の終わりに風邪をひいて以来体調が優れず、疲れが溜まると微熱が出る。元々、胃腸が弱いタイプだが、最近は少し食べるとお腹が張ってよく下痢を起す。立ちくらみを起す事も多く、フッと力が抜ける感じがする。自分ではもっと家事も仕事も頑張りたいのにと話されます。

処方後・・・・

漢方では、気(き)が不足すると発熱を起すという考え方があります。気が全身に廻らないと、立ちくらみや目まいを起し、抵抗力も低下する為、風邪をひき易くなります。
この方には黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)を服用して頂きました。
服用後一年半が経ちますがこの冬は風邪をひかなかったと嬉しそうに話されます。

49歳女性

以前から緊張や疲労が重なると膀胱炎を起していた。その度に抗生物質を服用し治っていたが、だんだん膀胱炎を起す回数が増えてきた。最近は仕事の疲労が続くと下腹が張った様な感じになる事が多く、膀胱炎の様な症状になるので検査をしてみるが菌が出ないと話されます。

処方後・・・・

気(き)は全身を駆け巡っていまが、ストレスや疲労で気が停滞すると気滞(きたい)という状態を起し様々な不快な症状を引き起こします。イライラヤ不安等気分が落ち着かなかったり、喉の閉塞感やお腹の張り、尿の異常等も起します。
この方には加味逍遥散(かみしょうようさん)を服用して頂きました。
服用後は不快だったお腹の張りも楽になり尿の事が気にならなくなっていると話されます。

42歳女性

手足が凄くダルイとご相談に来られました。朝起きた時と、夕方位になってくると浮腫みが酷くなり、手足の先が冷たい感じがする。体も重たく感じることが多く、頭には常に何か被っている感じがあり、頭重感がある。食欲はあるが、食後に胸焼けの様なムカツキ感があり、胃が重たく感じる。又、食後は異常に体がだるく眠たくなることがよくある。又、口の中がいつも粘っている様で気持ちが悪いと話されます。

処方後・・・・

体に溜まってしまった余分な水分を湿(しつ)と呼びます。湿の特徴は重たくネバネバです。丁度雨に濡れた洋服を常に身にまとっている様な感じです。又、湿が溜まると正常な気の流れが邪魔され体が重たく疲れ易くなります。湿が上部に溜まると頭重感や目まいの原因となり、胃に溜まると吐き気やムカツキを感じます。口の中のネバネバ感も湿が原因の事が多いです。
この方には、参苓白朮散(じんれいびゃくじゅつさん)と玄武湯(げんぶとう)を服用して頂きました。
服用後は徐々に体が軽くなった様で夕方からの浮腫みも感じなくなっていると話されます。

38歳女性

浮腫みと冷え症でご相談。手足が重たくむくみ易い。特に腰から下は冷えてむくみ易く、腰に何かくっ付いている様に重たく鈍痛を感じることもある。むくみ易いのにトイレの回数は人よりも多く、夜は必ずトイレに行きたくなり目を覚ます。寒い時期は布団の中でもなかなか温もらず本当につらいと話されます。

処方後・・・・

気の減少が進むと陽虚(ようきょ)という状態を起します。陽虚になると新陳代謝が低下した状態で疲労はもちろん冷えやむくみ等を起し易く、トイレの回数が増えたり夜間尿等の尿の問題も起し易くなります。
この方には胃腸が弱いこともあり、理中湯(りちゅうとう)と玄武湯(げんぶとう)を服用して頂きました。
2週間後の確認では、体の中からポカポカしている感じで手足が軽くなっていると嬉しそうにお話になります。

不妊症の症例

33歳女性

元々冷え性で疲れやすいタイプ。結婚後6年間妊娠できず、不妊治療にも通われていました。その間、一度だけ妊娠しましたが3ヶ月目に流産。精神的にも肉体的にも疲れきってしまっているとご相談。
詳しくお話をお伺いしてみると、冷え性が強く頭痛もち。特に足腰の冷えが強く冷えると排尿回数も多くなる。
また、夜間も排尿で眼を覚ますことが多い。高温期も短く、凄く疲れやすい。

処方後・・・・

この方は、子宮や腎が冷え、生殖機能が低下する腎陽虚(じんようきょ)証である為、腎を温める漢方薬と栄養
素の服用を続けて頂きました。
服用後は体が温まった感じで体力が湧いてきたような感じがすると話されていました。
妊娠までは9ヶ月かかりましたが、無事に元気な男の子を出産されました。

34歳女性

29歳で結婚し、3年後に妊娠。しかし、2ヶ月目で流産。
その後、排卵促進剤による不妊治療、体外受精も2度試みられましたが良い結果に結びつかずご相談。お話を詳しくお伺いすると、生理周期は遅れがちで生理日数、出血量共に少なく、経血の色は薄い。
基礎体温が35度台で元々低く、高温期も5~6日と短い。
疲れやすく、仕事のストレスも多いとお話になられます。

処方後・・・・

この方には、新しい生命を育んでいく気と血の不足と考え気血両方を補う漢方薬に、ストレスからくる気の滞り(とどこおり)を取り除く漢方薬を合わせて服用して頂きました。母体そのものを元気にする栄養素も同時に服用して頂きました。半年ほどで、基礎体温が上がってくると共に高温期が10日間ぐらいとなり、きちんと維持できるようになってこられました。その後、妊娠までは服用開始から10ヶ月ほどかかりましたが無事に元気な女
の子をご出産されました。

皮膚病の症例

24歳女性

子供の頃からアトピー性皮膚炎で、抗アレルギー剤とステロイド軟膏で治療されていましたが、 就職した頃からだんだんと症状が悪くなり、今までよりも強いお薬でないと効かなくなってきたそうです。
ご来局時は、顔・首に症状が強くカサカサし、粉を吹いた様な感じで赤みはそれほど強くありませんでした。
夜間の睡眠中に無意識に掻いていることが多く、寝汗も多い。
体の中から熱が沸いてくるような感じで冷たいものをよく飲む。
また、顔がのぼせやすく手足もほてるとお話になります。

処方後・・・・

慢性化するうちに体の大切な津液を消耗した陰虚(いんきょ)証のタイプです。
陰虚証では、丁度オーバーヒートしたエンジンのように体の内部に余分な熱が発生し症状を悪化させてしまいます。
陰虚証の症状は赤みもありますが、掻いても汁は少なく患部の乾燥感やポロポロ落ちる白い皮膚の薄片が多くなります。
また、皮膚以外の症状では手足のホテリや、のぼせ・寝汗が多く夜間に悪化しやすいというのも特徴です。
この方には、知柏地黄丸(ちばくぢおうがん)を基本とし2種類の漢方処方を組み合わせて服用して頂きました。
7週間くらいで首・顔の赤みや乾燥感が軽くなりだし、現在ステロイド軟膏はほとんど使わなくなられています。

19歳女性

小学生の頃からアトピー性皮膚炎を発症しました。
顔や首・膝や肘の裏に痒みとカサカサがありますが、赤みはそんなに強くありません。
学校での試験の前などには必ず症状が悪くなり、自分でも少しイライラしやすく神経が過敏なほうだと話されます。
大学に入学し環境の変化や対人関係などで悩んでいるうちに、更に症状が悪化しご相談に来られました。

処方後・・・・

この方のようにストレスで悪化するタイプを肝鬱気滞(かんうつきたい)証といいます。
ストレスにより全身にエネルギーや栄養を運ぶ気(き)の流れが悪くなり、体に余分な熱が発生し症状を悪化させるタイプです。肝鬱気滞証では、皮膚の症状以外にも喉の異物感・胸や脇に張った様な感じ等も起こり易くなります。気の流れを良くし余分な熱を取る漢方処方を組み合わせて服用して頂きました。
8週間ほどで痒みや赤みが良くなりストレスになるようなことが起こっても悪化しにくくなっているとお話になられます。

その他ご相談の多い症状(疲れなど)

21歳女性

冷え性としもやけでご相談。毎年しもやけができ、主に手の指先が中心で赤紫色になり痒みと痺れがある。皮膚も乾燥し易く顔色も優れない。生理も遅れがちで下腹部が冷えて痛む。手足は特に冷え易くカイロが手放せない。

処方後・・・・

漢方では熱や栄養を運ぶのは血(けつ)の仕事です。血が不足すると体の末端まで熱が届かず痺れや冷えを起し、皮膚や唇も乾燥気味になります。又、生理痛も同時に起し易く、経血の量も少なく血塊が混ざったり、冷えて痛む事が多いようです。当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆうしょうきょうとう)を服用して頂きました。
結果は良好で、痒みやしびれが随分良くなり、同時に生理痛も良くなってきていると話されます。

52歳女性

冷え性と浮腫みでご相談。更年期に入った頃から体重が増えだし、体も重たく手足が冷える様になった。特に腰回りは強く冷えを感じ重たく痛む時もある。そんなに食べているつもりではないのに体重が増える。尿の出も悪く日中はあまりトイレに行かないのに眠ってからは2~3回トイレに行きたくなり目を覚ます。

処方後・・・・

水分を調節する脾(ひ)や腎(じん)の働きが弱ると、体内に余分な水分が停滞し、手足や下半身が冷えて重だるく感じます。又、腎の弱りは夜間尿等に現れます。
この方には、脾腎の働きを良くする為に、真武湯(しんぶとう)と参苓白朮散(じんれいびゃくじゅつさん)を服用して頂きました。
服用後は体が何となくポカポカしている様で、夜中にトイレに目を覚ます回数が減っていると話されます。

47歳女性

冷え性と貧血でご相談。体の芯が冷えている感じで、冬はお布団に入っても温もらず眠りにくい。普段から立ちくらみを起し易く、疲れてくるとより酷くなる。又、尿の回数も人より多く、寒い日には腰にカイロを貼ってしのいでいると話されます。

処方後・・・・

漢方では腎(じん)に気(き)を貯めていると考えています。この腎気が不足すると腰や下半身に冷えを感じ易く、尿のトラブルも起こり易くなります。又、気が減少すると血を運ぶ力も低下し動悸や目まい・立ちくらみ等の貧血の症状が起こります。
この方には、腎気丸(じんきがん)と補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を服用して頂きました。
服用後は今までの様な体の芯からの冷えを意識することが無く調子がよいと笑顔で話されます。

43歳女性

低血圧でとにかく疲れ易いとご相談。午前中が特に体調が優れず、頭が働かない感じがする。家事等で立ったり座ったりを繰り返すとフッと力が抜ける感じで立ちくらみを起す。夏に入ってからは特に体調が優れず、微熱と頭痛が続いているが、検査では特に異常が無いといわれ本当に不安だと話されます。

処方後・・・・

血圧は体に血液を送り届ける為に必要な圧力です。漢方では、この働きを気(き)が担当しています。気が不足すると全身に酸素や栄養を届けることが出来ず、目まいや立ちくらみを起します。又、漢方には気虚発熱(ききょはつねつ)という考え方があります。これは、体を正常な状態に維持する為の力が不足する為、微熱や頭痛が続きます。
この方には、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を服用して頂きました。
一か月後の確認では、微熱がひき体が軽くなった様だと話されます。

29歳女性

元々血圧が低く朝が凄くつらい。立ち仕事が続いたり、駅の階段を駆けあがったりすると、目の前が暗くなる感じで座り込みたくなる。最近は下痢をすることがよくあり食欲が湧かない。又、職場のエアコンが効きすぎる為か、足腰の冷えと浮腫みも気になると話されます。

処方後・・・・

この方には、少ない血と体に停滞する余分な水分と取り除く為に、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)を服用して頂きました。服用後は徐々に元気になった様でとにかく朝のだるさが随分違うと話されます。

37歳女性

仕事の配置が換わり残業やストレスが増えてきた頃から、何となく体が重たく感じる様になった。最近では、とにかく疲れて早く横になりたいと思ってしまう。十分睡眠は意識してとっているつもりなのに、朝スッキリ感が無く日中に眠たくなったり、頭がふらつく様な感じがある。最近は、休日も外出したくなくなっていると話されます。

処方後・・・・

気血が不足すると疲れを感じ易くなり、溜まった疲れを処理する能力も低下する為、睡眠をとってもなかなか回復できません。この方には、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を服用して頂きました。
一ヶ月後の確認では、元気が湧いてきている様な感じで、朝の目覚めもずいぶん違うと嬉しそうにお話になります。

24歳女性

常に体の重さと眠気を感じる。特に午後になると、手足が浮腫んでいる様に重たく感じ、異常に眠たくなり仕事に支障を感じてしまう。ご自分では睡眠も十分取っているはずなのに、常に睡眠不足の様な気がすると話されます。

処方後・・・・

気(き)が不足し体に余分な水分が停滞すると、更に気の流れが邪魔され異常な眠気を感じます。又、眠気も食後にはより酷くなる場合が多いです。又、手足のだるさや浮腫み、頭重感等も起こり易くなります。
この方には、参苓白朮散(じんれいびゃくじつさん)を服用して頂きました。
一か月後の確認では、日中の眠気も無くなり調子が良くなっていると話されます。

29歳女性

疲労と不眠症でご相談。産後体調が優れず元々疲れ易いほうだったのに更に酷くなった気がする。午前中は何とか無理をして動けているが、夕方位から体がだるくなり頭も何となく重たく痛む感じがし、横になっておきたい気がする。又、疲れているはずなのに夜間にも目を覚ますことが多く熟睡感が無い。又、疲れが溜まっている時ほど眠れない気がすると話されます。

処方後・・・・

漢方では気(き)は体を動かすだけでなく眠りに就く為にも重要な働きを担っています。又、血(けつ)は気分をゆったりさせ、深い睡眠へと導く働きを担っています。その為、気血が減少すると疲労感が強く気分も沈みがちで気力が湧かなかったり、疲れているはずなのになかなか寝付けなかったり、途中で目を覚ましたりと、睡眠に関係する症状も起こり易くなります。この方には、天王補心丹(てんのうほしんたん)を飲んで頂きました。
一ヶ月後の確認では、夜間に目を覚ます回数が減り、気分も体も今までよりも軽くなっている感じがすると話されます。

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